2009年02月07日
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江戸川公園・復元「大洗堰」

Written By: 川俣 晶連絡先

「あなた、いったい何者なの?」

「江戸川コエン、公園さ」

 これが今日の偽らざる心境でした。

 ノーマークだった江戸川公園にすっかりやられました。

本来の意図 §

 本来の意図は新江戸川公園訪問でした。以前から一度行こうと思っていたのに、なかなか行く機会が無かったためです。ちなみに、新江戸川公園の問題は新宿方面からストレートに到達する鉄道経路が無いにも関わらず、永青文庫、関口芭蕉庵、講談社野間記念館と周辺の見所も多い点です。不便なのでできるだけまとめてまわりたいと思いつつ、それができるボリュームではありません。

今日の誤算 §

 今日は、有楽町線の江戸川橋で降りましたが、そこでまず第1の失敗。何と逆方向に歩いて飯田橋方面にかなり歩いてしまいました。

 しかし、神田川や周辺を見ながら歩くのは面白く、違和感を感じながら失敗に気付くのが遅れました。予想以上に面白すぎたのは第2の失敗。

 更に道を戻って正しい道を歩き始めると江戸川公園で復元された大洗堰に遭遇。これほど面白いものがあれば、まずこれを見に来るべきだったと思い、思わず堪能してしまったのが第3の失敗。

 ついでに、関口芭蕉庵は「都合により1時間ほど閉めます」という張り紙があって入れず、これが第4の失敗です。

 というわけで、今日は「江戸川公園・復元 大洗堰」だけで十二分に堪能した、ということで帰ることにしました。いやほんとうに。これだけでたっぷり満足しました。

大洗堰 §

大洗堰

 神田上水はここから取水され、水戸上屋敷を経由して江戸市中に送られていたわけです。しかし、神田川の改修工事で堰は完全に消失してしまったので、元の材料を使って再現したものが江戸川公園にある大洗堰だそうです。

 つまり、材料は本物です。

 また、実際に水が流れていたことも嬉しい特徴です。しかも、あちこちで水が流れ落ちる音が、涼しげな音を立てていました。水が流れる公園は珍しくもありませんが、流せるだけで水を流していない公園や、申し訳程度に僅かな水が音もなくあるだけの公園も珍しくありません。しかし、ここはしっかりと水が存在感を持って豊かにあります。これは気持ちが良いですね。

交通 §

 行きは有楽町線江戸川橋下車。帰りは、都電荒川線の早稲田より乗車。鬼子母神駅で地下鉄副都心線に乗り換え。そのまま新宿三丁目で都営新宿線に乗り換えて帰ってきました。都電荒川線の早稲田、鬼子母神間は初乗車。早稲田の駅は漠然とした予想とはかなり違った内容で驚きました。予想以上に立派で広い。しかし、荒川線は鬼子母神と雑司ヶ谷間の1駅だけという、妙に中途半端な未乗車区間を残してしまいました。

 地下鉄副都心線は文句なく初乗車でした。

都電早稲田駅